本リポジトリでは、Project PLATEAUの令和6年度の業務の一部であるDT24-01「3D都市モデル標準製品仕様書等の可用性向上」について、その成果物である「モデル駆動型アーキテクチャによる3D都市モデル標準ドキュメントの生成・管理システム」のリソースを公開しています。
「モデル駆動型アーキテクチャによる3D都市モデル標準ドキュメントの生成・管理システム」は、モデル駆動型アーキテクチャを活用し、3D都市モデル標準ドキュメントの生成・管理におけるリソースの一元化と生成の自動化を図るシステムです。
モデル駆動型アーキテクチャ(MDA)は、ソフトウェア開発手法の一種で、実装方法に依存しないモデルから実装となるプログラムを生成する仕組みです。MDAをドキュメント化のフローに導入することによって、モデリングツール等のソース情報から、具体的な実装となるPDFやHTMLといった各種形式の標準ドキュメントを、自動生成する仕組みを構築します。
具体的にはクラス図画像の出力に利用しているEnterprise Architect(EA)のモデル情報をソース情報(概念モデル)として、フリーのソフトウェアであるShapeChangeとMetanormaを導入することで、製品に付属するurfとuroのXSD(符号化仕様)と、3D都市モデルのドキュメントを生成するフローとなります。
本システムの詳細については、技術検証レポートを参照してください。
本システムの構築手順及び利用手順については利用チュートリアル、または下記リソースフォルダに配置したマニュアルを参照してください。
- EAのプロジェクトファイルはeapx形式を利用しているため、ShapeChangeで読み込み可能なqea形式のプロジェクトファイルに、EAの標準機能を用いて出力します。
- qea形式のプロジェクトファイルから、ShapeChangeでurfとuroのXSDを出力します。
- 出力したXSDを、3D都市モデルで利用する形式に整形します(整形プログラムにはVBAを用います)。
- EAの標準機能を用いて、Metanormaが読み込むXMI(メタデータ情報を交換する標準規格でUMLモデルの交換形式として利用される)と、UMLクラス図の画像ファイルを出力します。
- Metanormaを利用して、3D都市モデルのスタイルを指定することにより、XMIファイル、UMLクラス図をはじめとした画像ファイル、そしてMetanormaADOC形式(軽量マークアップ言語であるAsciiDocに一部拡張と制限を加えた言語)のadocファイルをコンテンツとして、3D都市モデルの標準製品仕様書と標準作業手順書を自動生成します。
種別 | 名称 | バージョン | 備考 |
---|---|---|---|
ミドルウェア | Enterprise Architect | 16.1 | ※ライセンス要 |
ShapeChange | 3.1.0 | 実体はJARファイルであり、起動させるためにJRE11環境を構築する | |
Ruby | 3.3.6 | Metanormaは主としてRubyのGemで構成される(PDF出力にJavaも用いるが、ShapeChangeと同じJRE11で問題ない) | |
Microsoft Excel | - | ※ライセンス要 |
項目 | 最小動作環境 | 推奨動作環境 |
---|---|---|
OS | Microsoft Windows 10 または 11 | Microsoft Windows 11 |
メモリ | 16GB以上 | 同左 |
CPU | Intel Core i7以上 | 同左 |
その他 | ・利用可能なメモリを20~30G程度を確保しておく ・ShapeChangeはEAと同じマシンにJRE11以上で環境構築する ・インターネットにアクセス可能であり、各ミドルウェアがセキュリティで制限されないようにする |
同左 |
本レポジトリに格納しているリソースフォルダには、下記のサブフォルダがあります(第二階層まで記載します)。なおリソースフォルダ直下には、マニュアルや、GemfileやyamlファイルといったMetanormaで利用するファイル等を配置しています。
フォルダ名 | 詳細 |
---|---|
sources | Metanormaのリソースフォルダ |
sources\001-v5 | 標準製品仕様書のコンテンツを格納 |
sources\002-v5 | 標準作業手順書のコンテンツを格納 |
sources\guidance | 応用スキーマ文書にカスタマイズを施す場合に利用するyamlファイルを格納(初版リリースでは未利用) |
sources\liquid_templates | Metanorma出力で利用するliquidファイルを格納 |
sources\xmi | EAから出力した「plateau_all_packages_export.xmi」を格納 |
ShapeChange-3.1.0 | ShapeChange-3.1.0のデフォルトフォルダに、EAのプロジェクトファイル、ShapeChangeのConfig、整形プログラム(ExcelVBA)をそのまま格納 |
ShapeChange-3.1.0\documentation | ShapeChangeのデフォルトサブフォルダ、ShapeChangeのドキュメントが格納されている |
ShapeChange-3.1.0\lib | ShapeChangeのデフォルトサブフォルダ、ShapeChangeで利用するライブラリファイル(JARファイル)が格納されている |
ShapeChange-3.1.0\test | テスト出力用フォルダ |
- Metanormaを利用するドキュメントコンテンツのソースコード及び関連ドキュメントの著作権は国土交通省に帰属します。
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