YMF288Duo

概要

YMF288Duo は、YMF288-m を 2チップ使用し、FM音源と SSG 音源を物理的に分離して演奏することを目的としたオリジナル音源基板プロジェクトです。かつての YM2608（OPNA）の多彩な表現力をフルデジタル出力で再現し、USB経由で iPhone（PC88iOS）と連携することで、リアルタイムなハードウェア再生を可能にします。

構成概要

• メイン基板（Duo構成）

  • YMF288-m ×2（FM / SSG 分離再生）
  • ESP32-S3 による制御（USBデバイス・I2S・SDカード対応）
  • スタック型の2層構造（上段：制御基板 / 下段：音源基板）
  • I2S DACを使った高品位デジタル出力
  • スタンドアロンモード対応（USB給電 + SD内S98ファイル再生）

• FM / SSG 切替バランスモード

  • OPNA互換バランスモード
  • YMF288純正バランスモード
  • ハードウェア or ソフトウェアによる切替可能

• 拡張

  • Web UI または OLED による状態表示・制御（将来的に対応）
  • 設定保存機能（バランスモード、最終再生曲 など）

サブプロジェクト：YMF288FPGA

本プロジェクトにはサブプロジェクトとして YMF288FPGA を併設しています。

YMF288FPGA とは？

• YMF288の機能（FM / SSG）を FPGA 上に再実装し、動作を完全再現することを目的とした HDL プロジェクトです。
• 実チップがディスコン状態であることを鑑み、まず FPGA 上で音源再生が正しく動作することを確認した後、実チップ版に移行する流れを想定しています。
• FPGA は Duo構成（FM用・SSG用で2分離）を前提にした分割アーキテクチャで開発予定です。

使用予定FPGAボード（候補）

• Tang Nano 9K（Gowin）
• iCEBreaker（Lattice ICE40）
• DE0-Nano（Intel）

スタートガイド（簡易）

1. ESP32 + YMF288 Solo で制御検証
2. Duo構成として 2チップに信号分離
3. SDカード内の S98 ファイルからのスタンドアロン再生実装
4. DAC出力による高音質再生
5. FPGAでの動作検証後、YMF288-m 実チップ実装へ移行可能

今後の展望

• FPGAによる YMF288 コア開発・共有
• 頒布可能な音源基板（Duo + FPGA互換モジュール）
• PC88iOS / macOS / Windows からのリアルタイム制御ツール
• チップレスでの「OPNA互換再生環境」の完成

免責事項・非公式互換に関するお知らせ

本プロジェクト「YMF288Duo」は、YAMAHA株式会社がかつて製造していた音源チップ「YMF288」の機能を、 FPGA上にて再現・互換動作させることを目的とした、個人・同人による非公式のハードウェア開発プロジェクトです。

• 本プロジェクトは YAMAHA株式会社 とは一切関係ありません。
• 「YMF288Duo」という名称は、互換対象チップである YMF288 にインスパイアされたものであり、 その正当性や保証を意味するものではありません。
• YAMAHAの商標・製品名は各社の登録商標または商標です。

本プロジェクトのソースコードや回路情報は、教育・趣味・文化保存の目的に基づき公開されています。 商用利用や再配布を希望される方は、事前にご連絡ください。

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本プロジェクトは、ハードウェアの限界に挑戦しながらも懐かしさとロマンを追求する電子音源愛好家のための挑戦です 🎶